オーストラリア・シドニー出身の女性が、長年不眠症に悩まされる中で、エアコンを使わずに暑い夜を快適に眠るために試した最もユニークな裏技を明かしました。それは、寝る前にシーツを冷凍するという方法です。
現在ロサンゼルスのエレベーターなし・エアコンなしの最上階のスタジオに住む彼女は、一年の大半を極端な暑さの中で過ごしています。部屋は西向きで、午後中ずっと直射日光が入り、日没後も夜遅くまで熱がこもっています。
自宅には扇風機があるものの、直接風が体に当たる感覚が苦手なため、夜に使うことができません。一時期は冷凍したペットボトルやジェルパックをベッドに持ち込んで涼をとっていましたが、それらは一時的には役立ったものの、シーツが濡れたりマットレスが湿ったりして、頻繁に寝具を交換する必要があり、かえって睡眠の質を下げていました。そこで思いついたのが、シーツを寝る前に冷凍するという方法でした。
エアコンなしでも快適に眠るための「シーツ冷凍」メソッド
彼女によれば、この方法はシンプルで効果的。寝る2時間前にシーツを折りたたんで4リットルのジップロック袋に入れ、空気を抜いたうえで、製氷皿やアイスパックの間に挟んで冷凍庫へ。
その結果、ベッドは信じられないほど涼しくなり、まるで暑さからの避難所のように感じられるといいます。このアイデアはもともと祖母が冗談で言ったことでしたが、彼女は好奇心から実際に試してみることに。そして、意外にも多くの人が実際にこのテクニックを使っていることを知ったのです。現在では、この方法を2年目も続けており、経験から得た貴重なアドバイスを共有しています。
シーツを冷凍する際は無香料の袋を使うこと
最初の試みでは、無臭ではないごみ袋を使ったため、シーツが強く人工的な香りを吸収してしまいました。それ以来、彼女は冷凍専用の無香料ジップロック袋を使い、冷凍庫内の食品の匂いが移らないように注意しています。
生地選びが涼しさの持続時間に影響する
もうひとつ重要なポイントは、使用する布地の種類です。最初はポリエステルのマイクロファイバーシーツを使っていましたが、数分で涼しさが消えてしまいました。そこで繊維に詳しい祖母に相談したところ、コットンパーケール、リネン、バンブービスコースなどの天然素材は冷たさが長持ちし、肌が呼吸しやすくなることを学びました。
生地を変えてみると、即座に効果が現れ、冷たさは15〜20分間持続。これだけあれば、最も暑い夜でも快適に眠りに入るのに十分でした。
羽毛布団は熱をこもらせるので、軽めの寝具に切り替える
彼女は一年中羽毛布団を使うのが好きでしたが、羽毛布団は冷凍シーツの効果を打ち消すと気づきました。代替手段として、上掛けシーツ、枕カバー、さらにはパジャマまでも冷凍庫に入れるようになり、就寝時の快適さが長く続くようになりました。
替えのシーツセットを用意しておくと習慣化が楽に
最初は毎晩同じシーツを冷凍して使っていましたが、やがて複数のセットをローテーションで使う方が便利だと気づきました。洗濯中に別のセットを冷凍できるため、毎回全部を取り替える必要がありません。彼女にとって、快適に眠れるなら、寝具の準備に少々手間がかかっても構わないのです。
本当に効果はある？
冷たさが一晩中続くわけではありませんが、この方法は暑さと戦うのに非常に役立ちます。特に、快適さを感じるとすぐ眠れるタイプの人には効果的です。時折不眠症に悩まされる彼女にとっても、冷凍シーツは涼しさとリラックス感を与え、体を自然と入眠モードに導いてくれるといいます。
エアコンなしでも部屋を涼しく保つ追加のヒント
彼女はさらに、部屋を涼しく保つためのいくつかの追加戦略を紹介しています。日中は遮光カーテンで太陽熱を遮断し、立ち型扇風機で空気を循環させ、重たいパジャマを軽やかなコットンやバンブー素材のものに替えることが推奨されています。
こうした小さな工夫と一貫した習慣によって、夏でもエアコンに頼らず、快適な夜を過ごすことができるのです。
出典：Apartment Therapy
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